ドメーヌ・ド・ラ・コロンベット
「未来に向けた希望と革新を紡ぐワイナリー」

ドメーヌ・ド・ラ・コロンベットー

概要

ドメーヌ・ド・ラ・コロンベットはフランス南部ラングドック地方ベジエ市近郊に位置する家族経営のワイナリーです。

1890年にピュジベ家により創業され、5世代にわたってワイン造りを継承。
現在は約270ヘクタールの畑を所有し、多彩なブドウ品種を栽培しています。

地域のテロワールと調和した栽培と醸造で、高品質で環境に配慮したサステナブルなワイン生産を追求しています。

生産量は年間約11万本で、その約8割を海外に輸出。様々な国際賞も受賞し、特に耐病性品種を使った革新的な取り組みで評価されている先進的なワイナリーです。

歴史

1890年、ピュジベ家が1ヘクタールの畑からスタート。常に先見の明があり、1960年代には国際品種の導入と近代的醸造技術を採用し始め、ワインの質を向上。

1991年に料理雑誌「ゴエミヨ」の地元ワイン部門で表彰。

1995年、世界シャルドネコンクールで1位を獲得し、名声を築きました。現在はボルドー大学で農業を学んだ5代目ヴィンサン・ピュジベ氏が中心となり、有機栽培や気候変動対応の低アルコール・耐病性品種の研究に取り組んでいます。

2018年フランスのRVF(Revue du Vin de France)誌イノベーション賞、2019年にはオキシタニ地方農業環境社会賞を受賞し、温暖化問題に対応した持続可能なワイン生産のリーダーとして活躍しています。

テロワールと栽培の特徴

270ヘクタールの畑はベジエ近郊の醸造所からトラクターで約1時間圏内に分布し、標高は90〜130m。

土壌は主に粘土質+石灰岩で、一部に元火山の火山岩質土壌が含まれています。

地中海性気候で温暖な気候に恵まれ、日中と夜間の寒暖差があり、ブドウの成熟に適した環境が整っています。

畑は有機認証を取得している部分も多く、減農薬農法を基本とし、自然の生態系と共生しながらブドウを育てています。

伝統的な地元品種に加え、耐病性を持つ新種のブドウ品種(PIWI品種)を積極的に導入。これらの品種は害虫や病気に強く、農薬使用を大幅に減らせるため、環境負荷が少なく、自然に近い環境での栽培が可能です。2007年以降は接ぎ木なし品種の栽培も開始し、熱帯化が進む気候変動への耐性を高めています。

例えば、タンニンは滑らかで酸や果実味もしっかりある余韻の長い赤ワインを生み出すカベルネ・ノワール、トロピカルフルーツを思わせる甘味と綺麗な酸が調和を為す白ワイン用のカベルネ・ブラン、マスカットの親戚でアロマが豊かなムスカリス、ドイツ原産の綺麗な酸を有するスーヴィニエなど、フランスの他の地域ではまず見られない次世代を担うブドウ品種のワインが楽しめます。

約半分の畑が有機認証を取得しており、今後も有機栽培への転換を進めています。

革新と未来

猛暑が当たり前になってしまった近年ですが、2000年代から地球温暖化を危惧し、暑い気候でも耐えうる品種の選別や接木でなく受粉によって種からできるブドウ樹の増やし方の研究を始めたヴァンサンさん。耐病性品種の研究開発グループPIWI(国際耐病性品種協会)に参加し、フランス国内では目新しい品種を海外から導入し、独自に栽培と育種を進めています。

フランスの規制や市場の壁に挑戦しながら、気候変動に対応できる品種選びと農法の確立を目指す努力は業界の最先端です。

さらに、自然栽培や無農薬栽培の研究も進め、環境保護と品質向上を両立。これらの先進的な取り組みは2018年RVFイノベーション賞や2019年オキシタニ農業環境社会賞受賞に結実しています。5代にわたり伝統を守る一方で革新を続ける姿勢は、今後のサステナブルなワイン生産の模範となっています。

ドメーヌ・ラ・コロンベットは、歴史ある家族経営のワイナリーが、地元テロワールを生かしつつ環境に配慮した革新的な姿勢で高品質ワインを作り続けるブランドであり、その歩みは未来に向けた希望の物語と言えます。