ラインガウの特徴
ラインガウは面積約3,150ha(ドイツ全体の約3%)と小さいながら、最高級リースリングと卓越した熟成ポテンシャルを持つ、同じくリースリングの銘醸地のモーゼルと双璧を成す重要産地です。
歴史的にも中世の頃までさかのぼり、貴族の居館(Schloss)を中心に銘醸地として名声を築き、協同組合の影響が小さいため多くが蔵元瓶詰めで生産されています。
地形的にはライン河の大きな湾曲と南向き斜面、タウヌス山脈の庇護により日照と気候条件に恵まれ、川幅の広がりが霜リスク軽減と良質な貴腐の助長に寄与します。
土壌は東部の石灰・砂質から西部のスレートまで多様で、世界中のワイン愛好家に長年愛されるライン河沿いの急斜面の中世からの銘醸畑が威厳を放っている景観は圧巻。近年は気候変動により川からやや離れた高地が評価される傾向もあります。
品種構成は白が8割以上、うちリースリングは約8割を占めています。リースリングは多様なテロワールから生み出される、しっかりと骨太な辛口のスティルワインから、瓶内二次発酵による本格的なゼクト、長期熟成可能な極上の甘口までバライティ豊かなタイプのワインが造られています。
赤ではピノ・ノワールが主で、特に中世の頃に修道士によって開拓された銘醸畑アスマンズハウゼンから生み出されるピノ・ノワール種によるエレガントなワインは、ワイン愛好家のファンも多い憧れのワインです。