みなさま、こんな発見ができるからワインの世界は素晴
らしい!!!
そう思わずにはいられない、ワインが今回ご紹介する、
[サンダー・シュロスベルク・ジルヴァーナー・
アルト・レーベ 2016]!!!
私がこのワインと初めて出会ったのは、2013年に開催さ
れたドイツ最大の試飲会、プロヴァインでした!!!
プロヴァインは効率よく試飲ができるように、グループ
分けされていていますが、このサンダーはどこのグルー
プにも所属していなく、たまたま、知り合いのブースの
隣だったのがきっかけでした。しかし、人目見ただけで、
ただものではないようなオーラを出すサンドラ・サンダー
さんと目が合い、引き込まれるように試飲させていただ
いたのがこのワイン!!まさに運命とはこのこと!!
飲んだ瞬間、あれ、何だこのワインは??と言葉をなくし
ました!!!これまでに体験したことがないジルヴァーナー
の味わいだったからです。
そう、これは非常に珍しい、ジルヴァーナーの自根!!
つまり、フィロキセラに侵されていなく、接ぎ木をして
いない自根だそう!!!『たまたま、自根の畑を見つけたの』、
とサンドラさんはおっしゃっていました。
樹齢は60年程で古く、まさに生き残っていたのが奇跡!!
しかも、このワイナリーはドイツ、特にラインヘッセン
におけるオーガニック栽培の先駆者的存在。
なんと、1950年代からすでにオーガニック栽培を始めた
そうです。特にその頃のラインヘッセンといえば、銘醸
地、モーゼルやラインガウに隠れ、カジュアルなワイン
産地として、高品質を追求するオーガニック栽培をする
生産者など皆無に等しいものでした。
現在は25ha程の畑を所有し、ステファン・サンダーさん
とサンドラ・サンダーさんによってワイナリーは運営さ
れています。80%が白ワイン、20%が赤ワイン。
ぶどう品種はリースリング、ピノ・ブラン、ソーヴィ二
ヨン・ブラン、そしてこのジルヴァーナー。
赤はピノ・ノワール、ポルト・ギーザ―など。様々なワ
インを試した結果、このジルヴァーナーが特に気に入り
ました。ジルヴァーナーというと真っ先に思いつくのが
フランケンですが、ラインヘッセンも実はかなりの生産
量があり、非常に良質なものと出会うことも少なくあり
ません。
特にこのサンダーのように、若手生産者のレベル・アッ
プが著しく、今やラインへッセンはオーガニック栽培を
する生産者も多く、才能ある若手生産者のひしめきあう
高品質ワインの宝庫の地なんです!!!
そして、そのオーガニック栽培の先駆けとなったのが
このサンダーであることは間違いありません!!
現在ではオーガニック認証のナチュランド取得、一部
ビオディナミ農法も実践。
このワインのブドウが造られる畑の土壌は肥沃なレス
土壌を含む石灰質。通常、このような土壌は真っ先に
フィロキセラが来るのに不思議としか言いようがありま
せん。
醸造は使用済の樽で22日間発酵、そのため、ふくよかな
味わいになっています。
試飲の感想は、
『洋ナシや桃、柑橘系の果実の柔らかい香り、ほんのり
スパイシーさもある複雑な香りが広がっていきます。
味わいは、果実味はありますが、酸味は穏やかで、ミネ
ラル感もふっくらとしています。非常に繊細な味わいで
時間の経過とともにどんどん変化をしていきます。
ワインがどんどん動いていくように、口内だけにとどま
らず、空気やまるで自分の一部のように体にじんわりしみ
こんでいきます。ドライ過ぎない優しい辛口で、究極な
ナチュラルさが非常に心地いい後味。』
こんなジルヴァーナーは初めて体験しました!!
飲むたびに表情を変えてくれて、お料理の邪魔をしない
柔らかさがあるのに、しっかり記憶にも残る存在感があ
ります。まるで空気のような軽やかさがあるのに、体中
にしみこむ深く繊細な複雑さがあるワインです。
温度はあまり冷やしすぎない方が良さがわかると感じます。
たまたま、共通の知り合いがいたことから、現地でも
非常に貴重なワインを60本だけですが、手に入れること
ができました。しかも当店独自輸入でコスパには自信あり!!
こんな価格が実現できるのも今だけかもしれません!!!
このワインが飲める人は本当に幸運です!!
長年自然とナチュラルに向き合い、流行りにとらわれない
ワイン造りを行い、そして、接ぎ木をしていない、本物
のジルヴァーナー。こんなワインに出会えただけでも
素晴らしいこと!!まさにドイツを代表するジルヴァーナー!!
是非、心からお試しいただきたいワインです。
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