【音楽・芸術の都】ウィーンで造られる、複数のブドウを同じ畑に植え、同時に収穫・醸造する伝統的なワイン造り【ゲミシュター・サッツ】!!品種を超えたウィーンのテロワールの味わい!!伝統の復活をかかげ、ウィーンのゲミシュターザッツを他の地域より高品質なものにする差別化を図る中心人物!!約11種類ものブドウを混植混醸のスタイルで造るその味わいはまさに様々なぶどうのお花畑のよう!!
ウィーンを代表する生産者といえばヴィ―ニンガーは筆頭!!
[ヴィーニンガー・ウィーナー・ゲミシュターサッツ 2021]
2010年7月にヴィーニンガー醸造所を訪問させていただきました。99年から譲り受けたウィーン最高の銘醸畑のニュスベルクが特に自慢です。06年から転向したビオディナミ農法により、よりレベルの高い味わいを追及しています。
2013年に来日されたフリッツさんと再会!!
みなさま、このワインを抜きにしてウィーンのワインは語れません!!
[ヴィーニンガー・ウィーナー・ゲミシュターサッツ 2021]!!
このワインはオーストリアの首都、ウィーンの郊外の自然豊な素晴らしい環境で造られています。ウィーンといえば「音楽の都」で有名な美しい街ですが、実はワインの銘醸地としても有名なんです!世界でも珍しい、首都にある商業ベースのワインの生産地、それがウィーンです。現在も300軒ほどのワイナリーがあり、総栽培面積は700haほど。ウィーンを訪れたことがある方はご存知かと思いますが、ちょっと郊外に行くときれいな葡萄畑がたくさん目に入ってきます。そして、そのワインをすぐに飲めるホイリゲ(居酒屋)がたくさんあって街の郊外はまさにどこでもワイン一色。ワインの産地としても古い歴史を持っていて、特に有名なのが「ゲミシュター・サッツ」という混植混醸のワインです。特にオーストリアでは伝統の復活をかかげ、様々な地域やワイナリーで今、このゲミシュターザッツがちょっとしたブーム!!
ヴィーニンガーは、【3種類以上の葡萄を混植(同じ畑に植える)、混醸(同時に収穫して、醸造する)】という、伝統的なゲミシュターサッツの定義を大切にしています。約100年前を振り返ると、フィキセラ以前は世界中でも多くのワイナリーにおいてこの混植混醸のワインが造られていて、特にウィーンは高品質のゲミシュター・サッツとして確固たる地位をもっていました。単一品種のものよりも、複雑性をまし、ブレンドで造るよりもより土壌の個性が表れるということが一般的に言われています。さらにヴィーニンガ―さんは、苗の段階から複数品種をまぜこぜにするので、どの畝にどのブドウが栽培されているかわからなくなるそう。
まさに『フィールドブレンド』です!!しかもこのワインに使われている葡萄品種はなんと11種類程!!
グリューナー・ヴェルトリーナー、ヴェルシュ・リースリング、ヴァイスブルグンダー、リースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、他、ジルヴァーナー、ジンファンドラー、ロートギブトラー、トラミナー、ヌゥブルガー等!!こちらのワインは、ウィーン郊外のニュスベルクとビザンベルクの両地域のぶどうを使用。畑は主に石灰質土壌です。ヴィーニンガーのゲミシュター・サッツのスタンダードクラス。スタンダードといっても、味わいのレベルは格上級!
味わいはあまりにもいろいろな要素があって複雑で、一言では言い表せませんが、ミネラル感がしっかりとある辛口です。貝殻石灰質土壌の畑も含まれていますので、芯はかっちりしていて、まわりは柔らかく広がる印象です。これだけ複数の品種が入っているので、色々なお料理のどこかの要素に合ってくれることから、これ1本だけで様々なお料理を同時に楽しめちゃいます。現地ではウィーンでおなじみの、ウィーナー・シュニッツェルに合わせるのが王道ですが、塩などでシンプルに味付けしたお肉料理に特におすすめです。複数の種類のお皿を取り合う和食のようなスタイルにはゲミシュターザッツが合わせやすいです。名前に’ウィーナー’がついているのは、まさに、厳しい伝統を守り抜いた本物のゲミシュターザッツの証。是非、お試しいただきたい1本です。