神様「アンリ・ジャイエ氏」の流儀を引継ぐ[ジャン・タルディ]!!
1/3でよいピノ・ノワールを50%と半分も使用!!
「ヴィエイユ・ヴィーニュ」表記のとおり樹齢55年の古樹ブドウから
造った贅沢パストゥグラン!!
並みのACブルゴーニュは完全に超越の出来ばえです!!
軽く冷やして飲めばピノの酸が得意でない方にもお勧め!!
[ドメーヌ・ジャン・タルディ・エ・フィス・ブルゴーニュ・パストゥグラン・
ヴィエイユ・ヴィーニュ 2014]
ご紹介のワインを造る[ドメーヌ・ジャン・タルディ]。
日本では比較的彼らのワインを目にする機会が少ないの
ではないでしょうか。
この蔵は、かの[ロマネ・コンティ]を始めとする、数多
の世界最高峰ワインを生む「ヴォーヌ・ロマネ村」に本
拠を構え、現当主「ギヨーム・タルディ氏」の祖父
「ヴィクトル・タルディ氏」が創設した比較的新しい
ドメーヌ。
当時、隣の「フラジェ・エシェゾー村」から転居してき
たヴィクトル氏は、自らの畑を所有しておらず、1920年
にヴォーヌ・ロマネ村の名士「カミュゼ家(現在のドメー
ヌ・メオ・カミュゼ)」から、ブドウ畑をメタヤージュ
(分益小作契約)しワイン造りを開始。
その後、現在ドメーヌの名称にもなっているヴィクトル
氏の息子「ジャン・タルディ氏」が、1966年に[ドメー
ヌ・メオ・カミュゼ]と特級畑「クロ・ド・ヴージョ」、
ヴォーヌ・ロマネの1級畑「レ・ショーム」、ニュイ・
サン・ジョルジュ村の1級畑「レ・ブド」のメタヤージュ
を締結し、今日の名声を得る本格的なワイン造りの基盤
を築きました。
またジャン・タルディ氏は、メタヤージュの関係で[メオ
・カミュゼ]で働いていた時、今では伝説の人物となった、
神様「アンリ・ジャイエ氏」から栽培と醸造のノウハウ
を直接学び、大きく彼の影響を受けました。
その結果、華やかな香りと果実味の強い凝縮感のある味
わいと、骨太でタンニンに溢れ、熟成により真価を発揮
するワインを世に送り出し、名実共に超一流ドメーヌの
仲間入りを果たしたのです。
その実力については、あの「ロバート・パーカー氏」が、
『タルディーは、とりわけメタヤージュ(分益小作契約)
の取り決めを交わしているクロ・ド・ヴージョやニュイ
・サン・ジョルジュ・レ・ブドの小さな区画から4ツ星
(★★★★)や5ツ星(★★★★★)品質のワインを造
り出す能力を持っている。』
と高く評価し、
【ブルゴーニュ・ワイン】の著者、「セレナ・サトクリ
フ女史」も、
『他に例を見ないほど後味の長いワインが生まれる。
手に入れるのが難しいかもしれないが苦労して味わって
みれば、それだけの価値があることが分かる。タルディ
が努力して造り出すワインに、私はますます印象を深め
ている。』
と、その力量と品質を賞賛し入手困難だとする、
まさにブルゴーニュの至宝。
しかし、しかしです。メタヤージュは契約であるからに
は期限があります。
その期限が去る2007年。そのため、ドメーヌの看板ワイ
ンであった3つの区画、「特級クロ・ド・ヴージョ」、
「ヴォーヌ・ロマネ1級レ・ショーム」、「ニュイ・サン
・ジョルジュ1級レ・ブド」を返却せざるを得ませんでし
た。それは取りも直さず、栽培家、醸造家として経済的
に大打撃を被ったことになります。
畑作業を最重視し、永年、手塩にかけて育ててきた土と
ブドウ、そこから神様直伝の手法により造り出した極上
ワイン。予想していたこととはいえ、ドメーヌを運営す
る「タルディ家」の心境は察するに余りあります。
パーカーさんでさえ、既に20年ほど前に、
『タルディの一流のワインは、あと10年で分益小作の契
約が切れる畑から生まれる。この非常に才能のある醸造
家が、ほかの価値ある区画を見つけてくれることを私は
希望している。』
と[ドメーヌ・ジャン・タルディ]の行く末を案じていま
した。
今回ご案内の[ブルゴーニュ・パストゥグラン・ヴィエ
イユ・ヴィーニュ]は、そんな困難に直面した偉大な生
産者が、丹精をこめて造ったワインの一つ。
一般的に[ブルゴーニュ・パストゥグラン]というと、
ピノ・ノワール種とガメイ種のブレンドのため、飲みや
すくフレッシュでフルーティーとされるのですが、この
タルディのものは、1/3でよい高貴品種ピノを50%と贅
沢に使い、しかも樹齢55年の古樹ブドウ(ヴィエイユ・
ヴィーニュ)ならではの味わいで、パストゥグランのみ
ならず並みのACブルゴーニュさえも超越しているのです。
実際、当店での試飲でも、
『色合いはやはりガメイの個性を受け、かなり濃厚なル
ビーレッド。しかし味わいは、ピノ・ノワールの繊細か
つ上品な果実味が前面に出て、ガメイのフルーティさは
脇役となっています。それにチェリーなどの赤い果実と
カシスなどの黒い果実に加え、シナモンなどのスパイス
のニュアンスにより、ピノ特有の引き締まった辛口の風
味が見られ、またタンニンや酸もピノ・ノワールが主役
となり全体の構成を支え、それらが口一杯に広がり適度
に長い余韻へと続くのです。この果実味と酸のバランス
の取れた辛口ブルゴーニュ赤は、軽く冷やして室温より
低めの温度で飲むのがお勧めで、焼き鳥やハモンセラー
ノ、シャルキュトリー類にタル ト類と、チーズならウォ
ッシュでもマイルドなピエダングロワと気軽に楽しみた
いものです。』
ちなみに神様「アンリ・ジャイエ氏」の流儀を引継ぐ、
[ドメーヌ・ジャン・タルディ]が栽培するブドウは
「メオ・カミュゼ」だけでなく、「ルイ・ジャド」や
「ジョセフ・ドルーアン」もこぞって購入する特別上等
なもの。
そんな実力派生産者が造る
[ブルゴーニュ・パストゥグラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ]。
通常1/3のピノ・ノワールを贅沢にも50%も使用し、
樹齢55年の古樹ブドウから造った1本は、[ロベール・グ
ロフィエ]、[エマニュエル・ルジェ]が造るパストゥグラ
ンとともに、三傑パストゥグランとしたいほどの逸品です。
しかもしかも!!
ご案内の価格は、まさにお手頃!!
ブルゴーニュ・ファンの方なら、ケースでお買い求めい
ただいても後悔しないでしょう。