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ツェーリンガー バーデンにおけるオーガニックワインの先駆者

ヴァイングート・ツェーリンガーとは?

ヴァイングート・ツェーリンガーは1844年に創業された、歴史ある家族経営のワイナリーです。
現在は6代目のファビアン・ツェーリンガー氏がワイナリーの運営を担っています。ファビアンさんと奥様は親日家でもあり、日本に来日時、高野山に登った思い出を伺いました。

ワイナリーがあるロケーションはドイツの南部、バーデン地方のスイスとフランスの国境近く、現在のマークグラフラーランツで、ブラックフォーレストにも近く、自然豊かな場所で、アッパー・ライン・ヴァレーの十分な日照量にも恵まれ、ワイン造りに適した場所です。
畑の主な土壌は保水性のあるローム土壌、深いレス土壌。

主な栽培品種は、グ―トエーデル(スイスやフランスでのシノニムはシャスラ)、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ミュラー・トゥルガウ、ピノ・ブラン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランやヨハニター等のユニークなPIWI品種も栽培しています。

ドイツ全体ではリースリングが白品種では有名ですが、スイスにも近いこのエリアでは伝統的にグートエーデルを栽培しています。 栽培の中心はこの地における、ビオロジック栽培の第一人者のパウリー・コップファー氏が担当、醸造を担当するのは名門ガイゼンハイム大学で学んだジーモン・フール氏。

オーナーのファビアン氏は栽培・醸造のエキスパートをまとめて、この地の伝統を守りつつ、新しいことへのチャレンジを取り入れたワイン造りを行っています。

このエリアにおける、オーガニックワインの先駆け的存在!

ヴァイングート・ツェ―リンガーはこの地における、オーガニックワインの先駆け的存在で知られています。

当時はまだ珍しく、1987年からビオロジック栽培を開始、ドイツのオーガニックワインの認証団体のECOVIN(エコヴィン)の厳しいルールに従って行い、ECOVINの認証を受けています。

また、2010年以降は、ビオディナミ農法も開始。現在、自社畑(9.75ha)で栽培された分はECOVINの認証以外に、ビオディナミ農法のデメター認証も取得。

自社畑以外に、近隣のビオロジック栽培を実践する栽培家とパートナー関係を結び、こちらはECOVINのルールに従ってビオロジック栽培を行ってもらいます。
この提携契約したパートナーたちからの買いブドウで製造したワインはECOVINの認証を受けています。
特に、長年畑での栽培の中心となっていたパウリー・コップファー氏はECOVINの重要ポストを歴任、オーガニック栽培に関する本を出版する等、指導においても定評があり、ワイナリーのスタッフにとどまらず、パートナーの契約農家たちへの指導にも信頼・定評があります。

まさに、このエリアにおいて、オーガニック栽培を広めた重要人物です。現在、ツェ―リンガー醸造所はバーデン地方で最も大きなオーガニックワインを造るワイナリーのひとつとなっています。

ワイナリー&このエリアの重要品種・グ―トエーデルとは?

グートエーデルは、非常に古くから栽培されている品種で、スイスやフランスでのシノニムは「シャスラ」と呼ばれています。特にスイスのフランス語圏エリアでは最も重要な白品種として知られています。フランスでは、ドイツやスイスにも隣接するアルザスで主にブレンド用の品種として使用されています。

ドイツ全体的にみると、最も有名な品種はリースリングですが、このエリアにおいての最重要白品種はグートエーデルです。以前はドイツの他のエリアでも栽培されていましたが、現在では東部の一部の地域を除き、ほとんどのグートエーデルの栽培はスイスとの国境を接するこの地域に限られています。

いかにこの品種が古くから存在しているかを示すエピソードとしては、2000年にワイナリーがあるバーデン南部のマークグラフラーランツで特別な記念のお祝いをしました。グートエーデルの原種の栽培が始まってからおよそ5000年がたったという記念のお祝いです。

もともとグ―トエーデルの原種はパレスチナが原産で、ナイル川中流で栽培されていました。およそ5000年前にフェニキア人の船員によってローマとギリシャを運ばれてきたと推測されています。

ドイツにおけるグートエーデルの歴史で確かなことは、17世紀の初め頃には、ヴュルテンベルグとフランケン地方で栽培されていて、およそ1世紀遅れてザクソンや今日のマークグラフラーランツのあるフライブルグでも栽培されていたようです。以降、重要品種として定着しているのは、スイスの国境沿いエリアが主となります。

この地に定着した理由としては、グートエーデルは冷たい風や極度な乾燥を嫌い、これらを防ぐ環境があるところ、また表土が深く一定の保水性のある土壌が適していて、マークグラフラーランツのテロワールがよく合っていたためと考えられます。ローム・レス土壌、粘土石灰質土壌がこのエリアにある主な土壌です。

味わいの特徴は土壌によっても異なりますが、香りは比較的ニュートラルで、熟成させるとナッツのような香りになることも。酸味はリースリングに比べて穏やかで、レス土壌に植えられると軽やかでフルーティ、石灰質系ですとクリスピィな感じになります。
ライトボディ〜ミディアムボディ、ニュートラルなキャラクターが食事の邪魔をせず、様々なジャンルの食事にも合わせやすく、和食等との相性もお勧めできる品種です。

単品ワイン
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